本日はいよいよベスト８の激突。橋嵜ー下平戦は中盤のサバキが無茶だった（本人談）らしく橋嵜さん勝ち。細川ー中戦は中盤で細川さんが香得で直後に妙手が出てこれは？と思ったが最後は惜敗。楠本ー狩野戦、奥野ー石橋戦も面白かったが有利な方が形勢を維持したらしい。
準決勝橋嵜ー中戦は角換りの攻め合いだったがこの戦型らしい終盤の戦い方で中さん勝ち。楠本ー奥野戦は玉を中段に誘われるまましのいだ楠本さんの勝ち、ということで充実の二人の決勝。
決勝戦は楠本さんが向かい飛車の作戦だったがまずは中盤で飛車の上下繰り返しで千日手。先後入れ替えての指し直し局もまた楠本さんの向かい飛車で、互角の中盤から終盤は大差になったと思いきや楠本さんの勝負手も凄みがあり、一時は逆転かと思われたが最後は中さんが寄せ切った。
これで中さんは６度目の正棋会王将。正棋会王将を１０回獲得すると永世王将という正棋会規定があるが誰も達成していない（楠本誠二氏と木村秀利氏が共に９回まで）。その夢に一歩近づいたと言えよう。まだまだ３０代なのでこれからの頑張りに期待したい。